緑と道の美術展について

野外の光のもと、風に触れ、歩みと共に変化する緑の風景の中で美術作品をお楽しみいただく展覧会として 2016 年より本展覧会を開催しております。作品が展示される黑川地区は神奈川県川崎市⻄部に位置しています。小中学校、都心へ繋がる鉄道など居住環境の整備が進められた住宅地を囲むように、多摩丘陵の緑豊かな里山の風景が保全され、樹林の緑の中を巡る小路がつくられています。

田畑が広がり、豊富な湧水により里地里山には多様な動植物の生態系が維持されています。2015 年には黑川緑地地域は環境省の「生物多様性保全上重要な里地里山」(500 か所)にも選ばれています。

里地里山は、⻑い時間をかけて人々が自然と寄り添い、関わり生活することでつくり維持されてきた人為的な営みです。こうした土地のストーリーや風景はアーティストたちの表現の源となり、黑川ならではのアート空間をつくりあげています。

昨年来の新型コロナウイルス感染症への感染防止対策を施し、緑地のもたらす生命力に呼応する里地里山の営みが変わらず続いているように、美術作品が人々の生活につながる心と体を健やかにする力があることを信じて今回 6 回目の開催に至りました。ぜひ、黑川里山アートプロジェクトにお出かけください。心よりお待ちしています。